
本日はちょっとネタになる修理が入ってきました。
某フリマで、プライベートガンスミスに整備の依頼を出したそうです。
依頼内容は、初速調整(現在0.2gで87ぐらいなのを95ぐらいに)アルミシリンダーヘッド交換・その他調整などを5000円でしてくれるとの事
2ヶ月立っても音沙汰ないので連絡したら「出来ないので元に戻して返す」との事で帰ってきて初速計ったら30m/sぐらいしか出てないとの事。

元々は416Cだったものにストックチューブを取りつけたらしいです。
フル樹脂でチューブも樹脂の軽量仕様です。
上下分解は私がしました。メカボックス見る限りS&Tですね。

で!面白い事に、エアノズルが着いてないです。
そら初速でんよね~ww
10年以上この仕事しているけど、エアノズル無しは初めてですw
サクサクと分解して、メカボックス取り出します。
シリンダーとメカボックスに隙間があるのが気になりますね。。。
QDになっています。
あと配線もテフロン風になっています。
中身です。
まず!逆転防止ラッチがおかしい!!!!
あと、バリを残してぶった切ったタペット
ギア系にはノーグリスですね。
逆転防止ラッチにはスプリングが着いていませんでした。
もうただの異物
グリスはお客様の方で用意していたみたいなのですが、塗られているはピストンレールのみですね。
あと耐久性に問題のあるETU・・・トリガーの関知スイッチが弱くて戻らなくなります。。。
こんな所にシム!しかも厚い!
いやー良い味出してますw
とりあえず、磨いてへんなグリス的な物は除棄しました。
シムもスパーの下に無くて、メカボックスと接触していたので、最初からやり直します。
シム調整中
ネジを締めてもギアのクリアランスがさほど変わらないのは良い傾向です。
ネジ締めたらものすごくクリアランスが無くなる個体もあります。
次にタペットですが、モーターをEG1000にしているだけなので、触る必要は無いのですが、バリとかを排除して整えます。
調整中・・・ハイサイだと、戻るときに速く戻す為、スパッと平行に着るのですが、サイクル20中盤までなら、ゆっくり戻した方がBB弾の保持が良いです。
こんな感じかな。
できる限り安くと言う依頼なので、シリンダーとか気になりますが、そのまま使います。
次にチャンバーです。
既にクリップが浮いています。
触るとテンションが掛からなくなっており、死んでおりますね。
ピンボケしているのですが、解りますか?
めちゃくちゃ右にズレています。
これで良く入ったな!ってぐらいズレてます。
押しゴムもホップアームの溝より太く、ホップの戻りが悪いです。
調整してこんな感じにしたのですが、この後、初速チェックしたらエアがただ漏れだったので、パツキンはmapleleafに交換。
ついでにバレルも粗悪だったのでアルミに交換。
次によく見るとストックチューブを止めているネジがぁぁぁぁぁ
結局ある程度組んで、初速チェックしたら初速のブレ幅が+-20ぐらいある。。。。
なので
・シリンダーヘッドの固定穴の径があっておらずガバガバで撃つ度にシリンダー事前後に動いている→ノーマルに戻す
・ピストンヘッドはPOMが入っていたので、そのままOリングを交換
・エアノズルも絞っているタイプだったのでアルミに交換
・タペットスプリングもついでに交換
これで組んでチェックしたらまだ、+-8ぐらいでる。。。
で確認するとチャンバーの動きが悪い。1番奥まで推すとめちゃゆっくり戻ってくる。
どうやらチェンバー(ノーマル)のホップアームの突起がそのままアッパーフレームに干渉している。。。
そんなところに機械入らないので手動で削って動きを良くしたら改善しました。
ノーマルの状態が解らなかったので、結構手間になりましたが、元々ハズレ個体なのが、ジャンクを合わせたキメラなのかは不明ですが、中古に手を出すのはお気を付け下さい。
気になる商品
No related posts.