規制とルール

パワー規制について

近年、エアーソフトガンを利用した、悪質な犯罪行為や、モラルハザードを起こしているショップのおかげで規制が厳しくなっています。
警視庁が発表した銃刀法改正には、3つのクラスがあります。
【空気銃】
人の生命に危険を及ぼし得る威力・・・所持の禁止(現行法で規制)
【準空気銃】
圧縮した気体を使用して弾丸を発射できる銃で、人を傷害しえるもの(新規規制)

【準空気銃に該当しないエアソフトガン】
人にほとんど傷害を与えない威力・・・規制なし
(エアソフトガンとは、圧縮した気体を使用して弾丸を発射する機能は有するが、人の生命に危険を及ぼし得る威力を有しないもの)

【準空気銃】
人の生命には危険を及ぼさないが人を傷害し得る威力・・・とは、単位面積あたりの運動エネルギー値が3.5ジュール以上のもの。換算すると、6ミリBB弾を使用して 温度20℃~35℃において0.98ジュール程度以上のもの。
そのようなエアガンは改正銃刀法によって所持が禁止されます。「所持の禁止」とは、どのような理由があろうとも、一般の人がそれを持つことが禁止されます。
メーカーも持てません。販売店も持てません。そしてユーザーの方も持てません。
重要なエネルギーの計算方法はエネルギー E [J(ジュール)]  =  BB弾の重量 [g] × 弾速 [m/s] × 弾速 [m/s] ÷ 2000

【重量別最大初速表】
ジュールリスト
【測定条件】
第1条の2記載
水平方向に発射された弾丸が弾道の上における銃口から水平距離でそれぞれ75cmの点と1.25mの点との間を移動する速さを、室内においてその温度が25度から35度までのものである場合に測定したときにおける測定値
つまり計測器は計測長が50cmもあるもので計測する必要があるので、ショップでもなかなか持ってないかとww
ですから安全策として、銃口を計測器にほぼつけた状態で0.98J未満なら良いと言う判断で行っています。

金属パーツを使っているエアガン等について

こちらは、非常に曖昧なので、判断が難しいので、個人的な意見と思って下さいw
【模造けん銃】
第二十二条の二  何人も、模造けん銃(金属で作られ、かつ、けん銃に著しく類似する形態を有する物で内閣府令で定めるものをいう。以下この項において同じ。)を所持してはならない。ただし、事業場の所在地を管轄する都道府県公安委員会に届け出て輸出のための模造けん銃の製造又は輸出を業とする者(使用人を含む。)が、その製造又は輸出に係るものを業務のため所持する場合は、この限りでない。

要するにエアガン・モデルガン・不動銃にかかわらず、一部でも金属を使っていてけん銃に似ていたらそれは、「模造けん銃」だよ。持ったらだめだよ。でも内閣府令に該当するものならいいよ。

【模擬銃器】
第二十二条の三  何人も、販売の目的で、模擬銃器(金属で作られ、かつ、けん銃、小銃、機関銃又は猟銃に類似する形態及び撃発装置に相当する装置を有する物で、銃砲に改造することが著しく困難なものとして内閣府令で定めるもの以外のものをいう。次項において同じ。)を所持してはならない

ここで言う「激発装置」とは、弾丸を発射するために、引き金を引いて発射薬に点火すること。「撃発装置」 となっているので、モデルガン等が該当すると思われる。
エアソフトガン⇒【模造けん銃】
モデルガン⇒【模造けん銃】【模擬銃器】

以上が銃刀法で記載されている重要部分であり、基本的には銃の形をして、金属を一部でも使っているものは持っちゃダメってことです。
しかし、これでは、愛好家やメーカーが困りますので、内閣府令で定めた物については、【模造けん銃】【模擬銃器】に該当しませんよって事でね。

【内閣府令】
【模造けん銃】について
1.銃腔に相当する部分を金属で完全に閉そくすること。
2.表面(銃把に相当する部分の表面を除く。)の全体を白色又は黄色とすること。
【模擬銃器】
1.銃砲に改造することが著しく困難なものとして内閣府令で定めるものは、銃身、機関部体、引き金、撃鉄、撃針(回転弾倉式けん銃の撃針に限る。)、回転弾倉、尾筒、スライド及び遊底に相当する部分が、ブリネル硬さ試験方法(日本工業規格Z二二四三)により測定した硬さがHB(10/500)九十一以下の金属で作られているもので、別表第二の上欄に掲げる区分に応じ、同表の下欄に掲げる構造等のいずれかに該当するものとする。
2.前条第二項から第五項までの規定は、法第二十二条の三第二項 の規定において準用する法第二十二条の二第一項 ただし書の規定による届出について準用する。この場合において、前条第二項及び第三項中「別記様式第八十一号の模造けん銃製造等届出書」とあるのは、「別記様式第八十二号の模擬銃器製造等届出書」と読み替えるものとする。

【結論・見解】
抜粋するとこんな感じです。。。。
ここで気になるワードは【けん銃】です。
 定義は、片手で射撃するためにデザインされた銃の総称であると記されていますが、総称であるので、範囲は不明です。。。
文面だけを読み取るといわゆる「ハンドガン」のみで、ライフル・サブマシンガン等には該当しないと思っている人もいると思いますが、、、、自衛隊の「9mm機関けん銃」って名前のサブマシンガンが実在することから、「ハンドガン」を差す物だけではないと判断せざるおえないです。
 上記の事から金属部品を全く使っていないエアガン・モデルガンは存在しておらず「エアソフトガン」は、銃口を金属で塞ぎ、表面を白か黄色で塗装していないもの以外は、「模造けん銃」に該当すると思ってた方がよいですね。
 まあ全部「模造けん銃」なわけですね。ですから、スライドが樹脂ならOKとか、おおむね50%以下の金属構成ならOkとか、バラして保管していたらOkって事はないわけです。

 法執行機関がその気になれば、「模造けん銃」に対して、明確な数値等での仕切りがない以上、いつでも取り締まり対象ということです。
 ですから、これ以上、馬鹿な事件が増えれば、この業界は一瞬で衰退します。みなさんモラル持って、ルールに沿った運用を心がけましょう!

ルールについて

ここでは、エアーソフトガン(エアガン)の取扱等についてお話します。
ルールとは、破るためにあるのでは無く、理由があるから存在するもので、「守る為にある」と言うことです。
なんでもそうなのですが、「自由」を主張して、ルールを破るのは、ただの横暴でしかなく、共存する上で必要不可欠なものです。

【移動時の運用について】
現在の日本は、敗戦後の教育により、銃器・兵器等、「戦争」をイメージするものを毛嫌いする携行にあります。
1.「移動する時は、他人からは見えないように収納する」
興味のない人から見れば、人を殺すことができる道具の模造品なので、当たり前ですよね。
2.「エネルギーソースは外す」
・電動ガンであれば、「バッテリー」を外す。
・エアーコッキングガンであれば、「ピストンをリリース(解放)」する。
・ガスガン・CO2ガンであれば、「ガス・CO2カートリッジ」を外す。
以上は、機械的トラブルを防ぐ上で必ず行って下さい。
2.「装弾しない」
・マガジンを外す。
・チャンバー内の弾を抜く。
・セレクターを「セフティ」に。
これは、エネルギーソース等を外し忘れた場合などの予防策で、行って下さい。
上の2つの項目が相乗効果となり、ヒューマンエラー時の対策になります。

【ゲームフィールドや射撃場での取扱】
それでは、実際にゲームフィールドや射撃場ではどういったことをすれば良いでしょうか?
「安全」と言うことを最大のテーマとして、エアガンを取り扱うのであれば、やはり「実銃」に近い扱いをすべきでしょう。
「実銃」は誤射があれば、人が死にますので、海外の射撃場などでも最大の「安全策」を取ります。

【セフティーゾーンでの扱い】
セフティーゾーンとは、その名のとおり、「安全な場所」であり、休憩・準備・雑談等に仕様される場所の事です。
空撃ち禁止
当然ですが、撃っちゃだめです。海外の射撃場なら射殺される可能性すらあります。
トリガーに指を掛けない
ゲームでもそうですが、撃つ瞬間までは、出来るだけトリガーに指を掛けずに、人差し指を伸ばして、レシーバーに添えるようにしましょう。
セレクターを「セフティ」に
セレクターをセフティに掛けることで、落としたら物が当たったりの誤射を防ぎます。
ゲーム以外人に向けない!銃口は下に向ける
弾が入って無くても、銃口が向いていたら「怖い」ですWWゲーム以外は向けないようにして下さい。
銃口を下に向けるのは賛否ありますが、上に向けている方が誤射時の被害「フィールド外に飛ぶ」「証明等破壊」が少ない為です。
マガジンを外す
よく、セフティーゾーンでは、「マガジン」を外して下さいと言うルールがある場所が多いですが、これだけでは足りません。
それは、チャンバー内に弾が残っている場合、意味無いからです。ですから、フィールドを出る時に「マガジンを外し、チャンバー内の弾も抜く為に1回射撃」をする必要があり、それは、「サイドアーム」(他に装備しているエアガン)にもいえることです。
実銃では、マガジンを抜いたあと、ボトルオープンして、薬室(チャンバー)が見える状態にします。

以上が最低限のルールです。
サバイバルゲームやエアガンを使うのは非常に楽しいですが、安全あっての事ですので、玩具とはいえ、再三の注意をして取扱しましょう。