KRYTAC M4修理

こんにちは、香川県の電動ガン・エアガンショップ、MASTERS-ECの店長です!
今回は、実銃メーカーで有名なKRYTACのM4を修理します。
症状はピスクラですね。
KRYTACは実銃メーカーと言う事で外装等の出来は非常に良い製品ですが、仕入が高いので販売価格がほぼ定価・内部は今一等いろいろ有りますが、とりあえず分解しますw
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いきなり、アッパー外しています。
刻印とシールですが、識別ナンバーが付いています。
この銃は某ショップのカスタム品と言う事を後でしりましたw
で、いきなりトラブル発生wwストックとレシーバーをM6のネジで結合しているのですが、まず最初から結構ネジが舐めてるw
そして、ロック剤がガチガチに入っているのか回らないwww
しかたないので、テコの原理を使って無理矢理回すとあっさり折れたwM6のネジがねじ切れたのは初めてですwww
いきなり前途多難な臭いw

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ねじ切れたレシーバー側は、穴を開けて再度ネジを切りましたがその間、全く動く気配がないwwなんだこれw
その後は、順調に分解していたのですが、グリップとグリップエンドがやたら薄い樹脂で出来ているので少し不安を感じますね。

メカボックスですが、G&GのG2とよく似ています。どちらが先かはわかりませんw
後方にFETの石がありますが、電子制御はしてないみたいですね。
ただのFETのみ。
軸受けは8mmのベアリングが入っています。

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メカボックスを開けましたが、まずいきなりおかしいの発見ww
セクターギアの2枚目が飛んでいます。
もう????ですねww なぜ2枚目のみがないのかwwカスタムされているにしては、処理が雑すぎるしww
結構粘度の高いグリスで全体がべったりな感じでしたが、ギアの破片を見つける事は出来ませんでした。
また、タペットを引く、ディレイヤー部分は昔のA&Kとかだったかな?そんな感じの長めに成型させている物でした。
ある程度レスポンスを上げて行くと、弊害になってノズルが前進しきる前にピストンがリリースされ初速がおかしくなります。

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完全にピストンクラッシュですが、5枚目までがつぶれて、6,7枚目に傷がありますので、弾詰まり等起こしたのかな?
使用バッテリーは7.4vとの事なので、内部トラブルですね。セクターギアの2枚目がつぶれているのと因果関係はわかりませんw

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次に気になったのは、やはりスパーギアの軸受けが浮いていますw
しっかりと圧入されているので、これが正常なのでしょう。代わりにスパーギアの裏が少しくぼみを付けているので、社外品を付けるのであれば、加工が必要ですね。

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まあいろいろと調整しながら最終的に、18:1のギアを加工して、ロネックスのA1で回そうと言う結論に至りましたww
また、この写真のトリガーの接点部分をよく見て頂ければわかるのですが、トリガープルを少なくするために、接点に被せ物をして距離を縮めています。
ここはそっとしておきます。
何回が試射していたのですが、どうしても予定の初速に到達しないので、チャンバーをバラすと、インナーバレルの上側に切り込みがあり、ノンホップでは初速が出ないようになっていました。
で、ホップを掛けるとパッキンが切り込みを塞いで初速がでる仕様です。
なかなか考えた仕様です。ようはホップを上げて行くと初速が上がるので、一番美味しいところで設定できれば、初速上限ギリギリの仕様が完成するのです。
でも、スプリングやパッキンがへたったらその最高の設定がすぐ優れます。
初速がおかしかったので、一度ノーマル(ピストンとギアは別のをつかいましたがW)に戻してやってみましたが、0.25gで、
ノンホップ 68m/s
適正ホップ 77m/s
鬼ホップ  86m/s
やはり少し設定が狂っているみたいですね。
まあ内容はわかったのですが、定期メンテが必要なので、インナーバレルは交換します。
あと、やっぱり純正のFETが不安なのと、トリガーレスポンスを上げたいので、ゲートの電子制御を付けました。

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エアノズルですが、スタンダードM4より若干短いw
これは純正っぽいですが・・・・

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最終的な感じです。
見た目はFETの有ったところががっぽりと無くなっていますw
カスタム品なので、元々なのかカスタム後なのかよくわからない所が多々有り、結構時間を食いましたが、なんとか完成しました。
このメカボックス結構融通が利かない仕様で、シムを入れるとタペットと干渉して、メカボックスを締めると接触して動きが渋くなったり、微妙な所に突起があったりと、なかなかのきかん坊でしたw