ARES MSR338

こんにちは、香川県の電動ガン・エアガンショップ、MASTERS-ECの店長です!
今回は、前回でも書いてはいるのですが、未だに多いXM2010ことARESのMSR338をカスタムしていきます。
まあXが付いているので試作と言う事ですが、実際はアメリカ陸軍が正式に採用しているのでM2010と言う事になりますね。
これの改良型の海兵隊仕様のM40A6がもう少しでARESより発売されます。
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箱にはこう言ったように折りたたんで入っているので意外とコンパクトです。
性能はと言うとお世辞にも良くは無いです。大体
・折りたたみストックがグラグラ
・トリガーが左右にグラグラ
・アルミシリンダーが剛生不足
・弾は20mぐらいで大体右にイリュージョン
・初速は0.2gで80m/s前後とちょっと物足りない
ちなみにこの折りたたみの部分ですが、少しぐらつくので、アルミテープ等を挟んで修正します。
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修正することで、かなりぐらつきを抑えることが可能です。
個人的には完全に固定しても良いんですけどねw

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ハンドガードは金属製で、必要なところに20mmレールをつける事が可能で3面は標準装備です。
また、アウターバレルもフルフロートの溝入りでかっこいいです。

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ネジ4本で上下を分割出来ます。
給弾方式は、エレベーターではなく、ルート式ですので、マガジンを抜いてもルートに数発残ります。
ルートの弾はルート手前にあるリリースボタンで抜くことが可能です。
逆さまにしてコッキングすると弾が出ることがあるので注意ですwまあそんなことしないと思いますがw
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ここがBB弾のルートです。
ルート上の六角でアウターバレルを外すのですが、個体によってはかなりのガタがある物もありますので、ガタがある場合は、アルミテープ等でクリアランスを取ります。

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チャンバーブロックです。
ARESオリジナルの物ですね。

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この辺りは大体ボルト式の共通で、シリンダー側へBB弾がいかない様な工夫があります。
ハッキリ言ってアームがダメなんですね。
ホップ調整はイモネジなのですが、アームの剛生が無く、最初はホップが掛かるのですが、次第にへたってきてホップが掛からなくなるバターンが多いです。

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3Dプリンターで作った専用のアームに交換します。
プリンター作成時に積層率(密度)を決めるのが結構大変で、これは92%設定で作っています。
バレルはメープルリーフ製の540mmのガスライフル用と、パッキンはメープルリーフのダイヤモンド硬度60を使用します。
メープルリーフのパッキンなので、アームは押しゴム無し用の物を作っているのですが、今回は押しゴム位置を少し変えたモデルでセットアップします。

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組むとこんな感じになります。
作業としては、
・アームと付けてバリ等除去
・バレルのみ付けてバリ除去
・パッキンを付けてセンター出し(ホップ量調整)
ここまでを、仮組で行い、最終的にBB弾の逆流防止パーツを付けて組みます。

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つづいて、初速調整等の為にシリンダーを抜きます。
専用パーツが付属しているので、本体を組んでる状態でもシリンダーをお手軽に抜くことが可能です。

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ステンレスシリンダーに交換しますので、合いを確認中です。
ひっかかりのあるとことは削って、ぐらつくところは盛りますww
この時点である程度想定して初速調整もしています。

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最後にトリガーの左右のぐらつきを補正します。
ネジはレシーバーに2本で止まっていますが、1本締まってないww

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トリガーのクリアランスには電動ガン用のシムを入れて調整します。
この個体は、下に0.3mm、上にも0.3mmで丁度になりました。

チャンバー・シリンダー・トリガー周りをカスタムした後に結合して、最終チェックとなります。
5kg弱とかなり重いのですが、かなりのロマンだと思います。
このお客様はサプレッサー装着もご希望でしたので、アタッチメントにて長めのサプレッサーを装着して、約1/3程度インナーバレルが出ている状態にしました。